NEWS & TOPICS

  • 2024年12月26日
    論文"Diffractometer for element-specific analysis on local structures using a combination of X-ray fluorescence holography and anomalous X-ray scattering "が Journal of Synchrotron Radiation誌に掲載されました。JASRIの田尻寛男主幹研究員が中心となって、蛍光X線ホログラフィーとX線異常散乱の両方が計測できる複合装置を開発しました。複雑な構造の物質や微小な試料の測定が可能になるとともに計測時間の短縮も実現しました。本成果は、プレスリリースを行いました。
    名工大:https://www.nitech.ac.jp/news/press/2024/12424.html
    SPring-8:http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/press_release/2024/241226/
  • 2024年12月12-14日
    大塚化学株式会社(徳島県・徳島市)で開催された第18回日本フラックス成長研究発表会に参加し、林教授が口頭発表を、B4学生の森口君がポスター発表をそれぞれ行いました。
    林 好一「蛍光X線ホログラフィーによるLi伝導固体電解質(Li, La)NbO3の特異構造解明」
    森口 晃大「EuドープKNbO3単結晶育成の試み」
  • 2024年12月10日
    論文"Relationship between Network Topology and Negative Electrode Properties in Wadsley-Roth Phase TiNb2O7"が NPG Asia Materials誌に掲載されました。東京理科大学の北村尚斗先生が中心となって、次世代のリチウムイオン電池の電極材料として有望なTiNb2O7に熱処理を施すと性能向上が向上することを見出しました。量子ビームによって、その原因となる原子レベルの構造を可視化し、さらに、トポロジー解析という数学的な手法によってそれを特徴づけることに成功しました。本成果は、プレスリリースを行いました。
    プレスリリース:https://www.nitech.ac.jp/news/press/2024/12378.html
  • 2024年12月1日
    論文"Unravelling the density-driven modification of the topology generated by the interconnection of SiO4 tetrahedra in silica polymorphs"が JCS Japan誌に掲載されました。NIMSの小原真司グループリーダー、東京理科大学の博士後期課程の佐藤柊哉さんが中心となって、SiO2結晶、SiO2ガラス、SiO2組成のゼオライトの原子配列をトポロジー解析によって特徴づけ、従来の結晶学的な手法からは導き出せない共通点や違いを詳しく議論しました。本成果は、雑誌のカバーに加えEditor's Choiceに選出されました。
  • 2024年11月30日
    論文"In Situ Observation at the Zinc-Anode/KOH Electrolyte Interface by Grazing Incident X-ray Diffraction"が Journal of Electronic Materials誌に掲載されました。卒業生の吉川君が中心となって、、亜鉛負極電池について、電解液界面付近の亜鉛電極の構造が充放電によってどう変化するかを調べました。析出して生成した樹状の亜鉛が根本からも溶解して電極から分離し、回転しながら溶解する様子を観察しました。
  • 2024年11月20-22日
    国立京都国際会館(京都府・京都市)で開催された第65回電池討論会に参加し、高林特任助教、M2学生の渡邊君、M1学生の江田君が口頭発表を行いました。
    高林 康裕「オペランドXRD/SAXS同時測定による全固体フッ化物電池正極の研究」
    渡邊 大晃「微小角入射X線回折を用いたZn負極/電解液界面における溶解析出挙動のその場解析」
    江田 登和「亜鉛負極電池電解液のX線異常散乱・中性子全散乱による局所構造解析」
  • 2024年11月1日
    林教授と岡山大学の久保園教授が母校の鹿児島中央高校(SSH)で講演会を行いました。全学年804名の生徒さんが参加し、講演会後も生徒さんの個別質問を受けつけました。鹿児島中央高校の生徒さんの中から、研究者や大学教員を目指す人が出てくることを望みます。
  • 2024年11月7日
    2024年9月5日に出版された論文"Atomic Imaging of BaTiO3 by Multiple-Wavelength Neutron Holography"がJPSJ Hot Topicsに選出されました。
    https://doi.org/10.7566/JPSHT.4.036(記事ページ)
    https://x.com/JPS_Hot_Topics (JPS Hot TopicsのX(旧Twitter))
  • 2024年11月5日
    論文"Structure of Bi2Rh3Se2 above and below charge density wave transition determined by Bi La and Lg X-ray fluorescence holography"がPhysical Chemistry Chemical Physics誌に掲載されました。岡山大学の久保園先生が中心となって、電荷密度波物質Bi2Rh3Se2の構造を蛍光X線ホログラフィーによって調べました。低温でBiが作る鎖同士の相関が強くなることを見出し、この物質が示す超伝導との関係を議論しました。
  • 2024年10月22日
    論文"Ca-induced phonon softening in BaTi⁢O3 revealed by inelastic x-ray and neutron scattering"がPhysical Review B誌に掲載されました。典型的な強誘電体であるBaTiO3にCaを添加すると特定の振動モードがソフト化することをX線と中性子を組み合わせた格子振動の解析によって見出しました。このソフト化が圧電性能の向上に寄与していると考えられ、鉛フリー圧電材料を設計する上で有用な知見を与えました。
  • 2024年10月7日
    論文"Thermal insulation enhanced by the dopant-induced phonon softening discovered in thermoelectric Heusler compounds"がActa Materialia誌に掲載されました。熱電材料Fe2VAlをX線非弾性散乱によって計測し格子振動を詳しく解析しました。その結果、Tiを添加すると格子振動が遅くなる現象を見出しました。これは、熱伝導を抑制し材料の性能が向上する新たな機構で、今後の材料開発を加速すると期待されます。この成果は、プレス発表を行いました。
    名工大:https://www.nitech.ac.jp/news/press/2024/11492.html
    SPring-8:http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/press_release/2024/241011/
    日経新聞:https://www.nikkei.com/prime/tech-foresight/article/DGXZQOUC181U00Y4A011C2000000
  • 2024年9月5日
    論文"Atomic Imaging of BaTiO3 by Multiple-Wavelength Neutron Holography "がJournal of the Physical Society of Japan誌に掲載されました。卒業生の山川君が中心となって、中性子ホログラフィーによってBaTiO3の分極の様子を詳しく解析しました。特に、これまで観測が難しかった酸素のイメージングに成功しました。 この成果は、Editor's Choiceに採択されました。
  • 2024年8月22-23日
    大学院入試が行われました。B4の皆さん、お疲れ様でした!
  • 2024年7月7日-10日
    カナダのサスカチュワン大学において、「International Workshop on Hyperordered Structures and Quantum Materials」を現地の先生方と共同開催しました。 日本と北アメリカを中心に約70名の研究者と学生が集まり異分野同士で活発な交流ができました。Canadian Light Source(CLS)のツアーも企画し、CLSならではのビームラインを見学することができました。現地オーガナイザーのSteven Rayan先生、田中佳織先生、John Tse先生には改めて感謝いたします。
    リンク:https://www.pims.math.ca/events/240707-iwohsaqm

  • 2024年6月21日
    論文"Intermediate Multidomain State in Single-crystalline Mn-doped BiFeO3 Thin Films during Ferroelectric Polarization Switching"がScientific Reports誌に掲載されました。兵庫県立大学の中嶋先生らのグループが、強誘電体MnドープBiFeO3の電圧印加効果を蛍光X線ホログラフィーを用いて調べました。
  • 2024年5月16-17日
    2024年5月16-17日に松山市立子規記念博物館で開催された第40回希土類討論会にて、 M2の山口将輝君が学生講演賞を受賞しました。
    山口将輝「ビスマスを用いた高温溶媒抽出法によるネオジム磁石からのネオジムの回収」
  • 2024年5月17日
    論文"Recent advances in atomic resolution three-dimensional holography"がAdvances in Physics: X誌に掲載されました。分子研の大門 寛教授が中心となって、光電子ホログラフィー、蛍光X線ホログラフィー、CTR散乱ホログラフィーの成果を纏めたレビュー論文です。
  • 2024年5月11日
    論文"In-situStudy of Solid-Liquid Interface Structure of Zinc-anode Battery by X-ray Total Reflection"がe-Journal of Surface Science and Nanotechnology誌に掲載されました。卒業生の吉川君が中心となって、亜鉛負極電池の電解液と亜鉛電極の界面における亜鉛の局所構造についてX線全反射を用いて研究した結果を纏めた論文です。
  • 2024年5月2日
    論文"Superstructure of Fe5−xGeTe2 Determined by Te K-Edge Extended X-ray Absorption Fine Structure and Te Kα X-ray Fluorescence Holography"がACS Omega誌に掲載されました。岡山大学の久保園先生のグループが中心となって、SPring-8 BL47XUにおいて蛍光X線ホログラフィーとEXAFSの実験を行い、温度低下によるFe5−xGeTe2の構造変化の様子を詳しく解析し、Teが特殊な原子配列をしていることを見出しました。
  • 2024年4月27日
    論文"Development of instruments for imaging of local magnetic structure by magnetic neutron holography"が Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A誌に掲載されました。茨城大学の大山先生が、磁気散乱中性子ホログラフィーの実験装置に関してまとめた論文です。
  • 2024年4月25日
    論文"Nanophase separation in K1-xCaxC8 revealed by X-ray fluorescence holography and extended X-ray absorption fine structure"がChemistry of Materials誌に掲載されました。広島市立大学、岡山大学、広島大学との共同研究で、SPring-8 BL39XUにおいて蛍光X線ホログラフィー、あいちシンクトロンにおいてEXAFSの実験を行い、カルシウムとカリウムを添加した黒鉛の高い超伝導性と特異構造の議論を行った論文です。イラストがSupplementary Cover Artsに採用され、プレスリリースも行いました。
    名工大:https://www.nitech.ac.jp/news/press/2024/11135.html
    岡山大学:https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1223.html
    SPring-8:http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/press_release/2024/240425/
  • 2024年4月1日
    新B4の、 犬塚君、玉村君、森口君、植田君、小淵君、船橋君、川村君、吉沢君が新しくメンバーに加わりました。エアランゲン=ニュルンベルグ大学から留学生としてD2のViktoria Kraftさんも加わりました。
    これから一緒に研究を楽しみましょう。
  • 2024年3月26日
    卒業式・学位授与式が行われました。卒業おめでとうございます!卒業生の皆さん、これからの活躍を祈っています。
  • 2024年3月26日
    M2の吉川君、B4の丁井君が名晶会賞を受賞しました。卒業研究が高く評価されました。
    B4の江田君が名古屋工業会賞・奨学賞を受賞しました。おめでとう!

  • 2024年3月11日
    論文"Operando combined SAXS/XRD/XAFS measurements of lithium conversion battery"がAdvanced Sustainable Systems誌に掲載されました。産業技術総合研究所、京都大学、立命館大学と共同で、SPring-8 BL28XUに新たに構築した小角散乱、X線回折、X線吸収分光の三種同時測定装置を用いて、リチウムコンバージョン電池の充放電に伴う価数変化と構造変化を調べました。次世代蓄電池の研究に有用な、充放電の際に同時に起こる化学変化や物理変化を包括的に観測出来る技術を開発しました。
  • 2024年2月21日
    2023年12月7-8日につくばで開催された第17回日本フラックス成長研究発表会にて、 B4の丁井政紀君がポスター賞を受賞しました。おめでとう!
    丁井 政紀「Fe0.08Co0.92の原子分解能ホログラフィー」
  • 2024年1月17-26日
    現在、進めている日独共同大学院プログラムの一環として、ドイツのエアランゲンを訪問しました。
    滞在期間中はYearly School やプログラムの中間審査などがありました。現地の研究者・学生らと議論をして交流を深めるとともに、名工大の学生も活躍している様子が見られました。
  • 2024年1月20日
    論文"Atomic and Electronic Structures on a Mordenite Zeolite"がe-Journal of Surface Science and Nanotechnology誌に掲載されました。熊本大学の細川先生が中心となって、代表的なゼオライトであるモルデナイトの構造と電子状態を放射光を用いた複数手法で詳しく調べ、理論計算と良い一致を得ることができました。触媒として機能するゼオライトの活性サイトを調べるための基礎となる成果です。
  • 2023年12月29日
    論文"Observation of the superstructure in Fe5-xGeTe2 by X-ray fluorescence holography"がInorganic Chemistry誌に掲載されました。岡山大学の江口先生、久保園先生が中心となって、Fe5-xGeTe2の構造を、蛍光X線ホログラフィーによって詳しく調べました。特に、これまで、表面でしか確認されていなかった低温における超構造形成がバルクにおいても生じることを見出しました。
  • 2023年11月28-30日
    大阪府立国際会議場(大阪府・大阪)で開催された第64回電池討論会に参加し、木村助教、高林特任助教、M2学生の吉川君が口頭発表を行いました。
    昨年卒業した黍野くんが仕事の一環として聴講をしにきてくれました。
    木村 耕治「蛍光X線ホログラフィーおよび中性子全散乱による固体電解質(Li,La)NbO3 の局所構造解析」
    高林 康裕「フッ化物電池固体電解質のX線異常散乱・中性子全散乱による局所構造解析」
    吉川 崇大「Zn負極/電解液界面における微小角入射X線回折測定を用いたin-situ評価」
  • 2023年11月24-25日
    林好一教授が主催者・運営委員長として、第17回物性科学領域横断研究会を名古屋工業大学で開催しました。新学術領域及び学術変革領域のうち物性科学に関わりの深い合計14領域が一堂に会し、活発な議論が行われました。 本学での初めての開催となりましたが、160名もの参加者に恵まれ盛況に執り行うことができました。
    リンク:https://www.rs.tus.ac.jp/ryoikioudan_17th/
  • 2023年11月17-18日
    東京大学で行われた第6回「超秩序構造科学」領域報告会にて、M2の豊田竜一朗君、M1の外山寛君がポスター発表を行いました。豊田君はポスター賞を受賞しました。
    豊田竜一朗「X線異常散乱・中性子線全散乱に基づくAg2O−TeO2ガラスの三次元構造モデリング」
    外山寛 「電圧印加蛍光X線ホログラフィーによるPb(Mg1/3Nb2/3)O3-PbTiO3の構造解析」
  • 2023年10月17日
    論文"Investigation of Ferroelectric Ba1-xCaxZryTi1-yO3 Single Crystal by In Situ Temperature-Dependent X-Ray Diffraction and First-Principles Calculations"がJournal of Applied Physics誌に掲載されました。ドイツのエアランゲン-ニュルンベルク大学のAhmed Gadelmawla君が中心となって、鉛フリー強誘電体材料BCZTのX線回折の温度変化を測定し、第一原理計算で検証しました。Ahmed Gadelmawla君は我々の研究室にも数か月滞在しており、日独の共同研究の成果です。
  • 2023年9月15日
    林教授が代表を務める科研費 学術変革領域(A)「超秩序構造科学」の中間評価のためのビデオ撮影を行いました。
  • 2023年8月11日
    論文"Local atomic structure of V-doped BiFeO3 thin films measured by X-ray fluorescence holography"がJapanese Journal of Applied Physics誌に掲載されました。兵庫県立大学の学生の有馬さん、同研究室の中嶋准教授が中心となって、元素を添加したマルチフェロイック材料BiFeO3の構造を蛍光X線ホログラフィーによって調べました。詳細な解析により、Mn添加によって酸素空孔が系全体にランダムに発生することが分かりました。デバイス分野で注目されている強誘電性半導体としての性能を制御する上で、重要な知見です。本成果はJJAP誌の注目論文に選出されました。
  • 2023年8月17-18日
    大学院入試が行われました。B4の皆さん、お疲れ様でした!
  • 2023年8月12-18日
    2023年8月12日~18日に幕張メッセにて第9回IDMRCS国際会議が開催されました。 M2学生の豊田君が口頭発表を行いました。緊張したようですが頑張ってくれました。 また、現在走っているプロジェクト学術変革領域研究(A)「超秩序構造科学」でスポンサーとして会場にブースを出しました。
    R. Toyoda et al., "Atomic structure of ZrO2-doped Li2O–SiO2-based multi-component glasses studied by reverse Monte Carlo modeling based on anomalous X-ray scattering and neutron scattering"
  • 2023年8月1日
    日本セラミックス協会が発刊するセラミックス誌に特集号「セラミックスにおける「超秩序構造」の観測・理解・制御」が掲載さ入れました。林教授が代表を務めるプロジェクト「超秩序構造科学」の取り組みが紹介されています。その中で、林教授と木村助教が下記の解説記事を執筆しました。
    林好一 「学術変革領域「超秩序構造科学」における取組」
    木村耕治、林好一「蛍光X線ホログラフィーを用いた超秩序構造の観測」
    リンク:https://member.ceramic.or.jp/journal/vol_no/58/08/58_08.html"
  • 2023年7月30日
    論文"Local Structures of Fe0.08Co0.92 Studied by X-ray Fluorescence Holography"がe-Journal of Surface Science and Nanotechnology誌に掲載されました。卒業生の福井君がM2のときに、軟磁性FeCo合金におけるFeとCoの局所構造について、蛍光X線ホログラフィーを用いて詳細に調査しました。その結果を纏めた論文です。
  • 2023年7月22-23日
    M2の井上君、M1の森本君、渡辺君が大阪大学中之島センターで開催された超秩序構造第3回若手の学校に参加し、ポスター発表を行いました。
    井上雄登「圧電体KNO3の電圧印加蛍光X線ホログラフィーを用いた局所構造観測の試み」
    渡辺達也「磁気散乱中性ホログラフィーのシミュレーションに関する基礎研究」
    森本晴大「X線全散乱に基づくB2O3ガラスの構造モデリング」
  • 2023年7月1日
    論文"Atomic structure of ZrO2-doped Li2O–SiO2-based multi-component glasses revealed by molecular dynamics–reverse Monte Carlo modeling "がJournal of Non-Crystalline Solids誌に掲載されました。卒業生の臼井君、廣田君が解析したデータをもとに、M2の豊田君が逆モンテカルロ法によってZrO2を添加したリチウムシリケートガラスの構造モデルを導出しました。人工歯として期待されている本材料に添加元素がどのように取り込まれているかを原子レベルで解明しました。より強度の高い材料創製につながる成果です。
  • 2023年6月6-12日
    フランス・グルノーブルの欧州放射光実験施設(ESRF)において、蛍光X線ホログラフィーの実験を行いました。エアランゲン-ニュルンベルク大学やマールブルク大学の学生さんも実験を手伝ってくれました。
  • 2023年5月29日
    論文"Single Crystal Growth with Flux method and Local Structure Analysis around Fe Using X-ray Fluorescence Holography for multiferroic Pb(Fe½Ta½)O3 "がe-Journal of Surface Science and Nanotechnology誌に掲載されました。M2の井上君が、マルチフェロイックロイック物資Pb(Fe½Ta½)O3の単結晶を育成し、蛍光X線ホログラフィーによって、その局所構造の温度依存性を詳しく調べました。磁性と構造の相互作用に関する知見を得ることができました。
  • 2023年5月26日
    研究室に留学していたエアランゲン-ニュルンベルク大学のAhmed Gadelmawla君が博士号の学位を取得しました。おめでとうございます!
  • 2023年5月22-24日
    2023年5月22日(月)~24日(水)にドイツのバート・ホンネフで国際ワークショップ「Beyond Imperfections: New Structure-Property Relationships in Ceramics and Glasses」を開催しました。本セミナーはドイツのヘレウス財団の支援の下、超秩序構造科学のメンバーとフリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルクの研究者との共同開催で執り行いました。ワークショップは完全対面で実施され、日本からの27名を含む13か国から計58名の参加者が合宿形式の中でお互いのフレンドシップを深めるとともに、昼夜を通して活発な議論を行いました。
  • 2023年5月16日
    論文"Pressure dependence of superconductivity in alkaline earth metal-doped FeSe: toward completion of the phase diagram of superconducting transition temperature versus FeSe layer distance "がChemistry of Materials誌に掲載されました。岡山大学の久保園教授が中心となって、FeSeにアンモニアとCa、Sr、Baといったアルカリ金属をそれぞれドープした層状化合物の超伝導特性の圧力依存性を調べました。1価金属のドープで見られた層間距離と超伝導転移温度の相関が2価金属のドープにも当てはまることを突き止めました。
  • 2023年4月26日
    論文"Direct Observation of Group‑V Dopant Substitutional Defects in CdTe Single Crystals"がJournal of the American Chemical Society"がJournal of the American Chemical Society誌に掲載されました。宮崎大学の永岡先生との共同研究により、太陽電池材料CdTeに微量添加したAsのサイトを精密決定しました。 Asのドーピング限界を突破し従来よりも高効率で低コストな太陽電池開発の足掛かりとなる成果です。この成果はプレス発表も行いました。
    プレスリンク:
    宮崎大学 https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/edu-info/post-980.html
    名工大  https://www.nitech.ac.jp/news/press/2023/10375.html
    SPring-8 http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/press_release/2023/230420/
    Optronics https://optronics-media.com/news/20230421/80958/
  • 2023年4月13日
    論文"Influence of temperature-induced A-site cation redistribution on the functional properties of A-site complex polar perovskite K½Bi½TiO3"がJournal of Materials Chemistry A誌に掲載されました。エアランゲン-ニュルンベルク大学のKhansur博士が、KBTにおけるAサイト構造の熱処理効果を調べました。強誘電体材料の構造制御に関する重要な情報です。
  • 2023年4月1日
    新B4の、前川君、稲垣君、鈴木君、大島君、丁井君、小田君、江田君が新しくメンバーに加わりました。これから一緒に研究を楽しみましょう。
  • 2023年3月30日
    論文"Effects of Oxygen on Lattice Defects in Single-Crystalline Mg2Si Thermoelectrics"がNanomaterials誌に掲載されました。 東北大の林 慶 准教授が、奈良先端大学の松下教授、橋本助教と連携して、熱電材料Mg2Siに対する酸素の欠陥に関する効果を光電子ホログラフィーを用いて調べました。熱電材料の性能向上に関する重要な知見です。
  • 2023年3月26日
    卒業式・学位授与式が行われました。卒業おめでとうございます!卒業生の皆さん、これからの活躍を祈っています。
  • 2023年3月26日
    B4の渡辺君が名晶会賞を受賞しました。卒業研究が高く評価されました。おめでとう!
  • 2023年3月17日
    解説記事"「蛍光X線ホログラフィーの基礎と最先端」"が日本結晶成長学会誌に掲載されました。 林教授が、蛍光X線ホログラフィーの原理や装置などの基礎と最近の成果を纏めました。
  • 2023年3月9日
    論文"Multiple-site Ag doping in Bi2Se3: Compositional crossover from substitution to intercalation as revealed by photoelectron diffraction and X-ray fluorescence holography"がJournal of Electron Spectroscopy and Related Phenomena誌に掲載されました。 分子研の松井文彦教授が、岡山大学の久保園教授、秋光 純教授、林教授、木村助教と連携して、トポロジカル絶縁体AgドープBi2Se3:の局所構造を光電子ホログラフィーと蛍光X線ホログラフィー組み合わせて、Agが複数のサイトを示すことを発見しました。トポロジカル絶縁体のキャリア制御に関する重要な知見です。
  • 2023年2月7日
    論文"Local Structural Analysis around Solute-Element in Annealed Mg99.2Zn0.2Y0.6 Alloy Using X-ray Fluorescence Holography"がMaterials Transactions誌に掲載されました。 木村助教が、東京大学の阿部教授、江草助教、本学の萩原教授、林教授らと連携して、Mgに添加したZn/Yのクラスター構造が、熱処理によって崩れることを原子レベルで観測しました。力学特性と添加元素の配列の相関を理解する上で有用な知見を与えました。
  • 2023年2月3日
    論文"Development of serial X-ray fluorescence holography for radiation-sensitive protein crystals"がJournal of Synchrotron Radiation誌に掲載されました。 博士研究員のAng Artoni氏(現:豊田工業大学)が中心となって、光合成をつかさどるタンパク質Photo system IIの活性中心を蛍光X線ホログラフィーによって解析する手法を確立しました。 開発した手法は、他の金属含有タンパク質にも適用可能で今後の展開が期待されます。
  • 2023年1月11日
    論文"Semiconductor–metal transition in Bi2Se3 caused by impurity doping"がScitentific Reports誌に掲載されました。 岡山大学の後藤准教授、久保園教授が中心となって、トポロジカル絶縁体Bi2Se3にAgを添加することで誘起される半導体-金属転移の起源を、電子輸送計測によって詳細に調べ、フェルミ準位のピニングが重要な役割を果たしていることを見出しました。
  • 2023年1月7-8日
    M1の学生の吉川崇大君が日本放射光学会で、学生発表賞に選ばれました。おめでとう!
    講演題目:「微小角入射X線回折によるZn負極/KOH電解液界面in-situ評価」
  • 2023年1月7-8日
    立命館大学(滋賀県・草津)で開催された第36回放射光学会年会に参加し、 木村助教、M1学生の豊田君、吉川君が口頭発表を行いました。コロナ以降、現地参加の学会が増えてきつつあり学生にとって良い刺激になっています。
    木村 耕治「高圧蛍光X線ホログラフィーの開発」
    豊田 竜一朗「AXSと中性子全散乱に基づくZrO2添加Li2O-SiO2ガラスの構造モデリング」
    吉川 崇大「微小角入射X線回折によるZn負極/KOH電解液界面In-Situ評価」



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